2013年半ばに、勤め人生活にさよならしてアメリカにて起業しました。妻と二匹のチワワと暮らしてます。日常のよしなしごと、時々起業の話。
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前回の記事でお伝えしたように、ナイアガラを出発する日の早朝、まだ真っ暗な時間に一本の電話がホテルの部屋にかかってきたことで、私たちは思わぬトラブルに巻き込まれたのでした。始めにお伝えしておきますが、これは脚色無しの実話です(むしろ結構端折ってます)。
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不意に部屋の電話がけたたましく鳴って、私は目を覚ましました。あれ、モーニングコール頼んだんだっけ、と思いながら電話に出ると、若い男性の声で「ハロー、XXX号室ですか?」と言われました。なんだろうと思いつつ、ええ、そうですが、と答えたところ、「こちらはホテルのマネージャーですが、あなた達と犬に対して苦情が殺到してるので、すぐに部屋を空けて下さい。5分で荷物をまとめ、私の事務所まで来て下さい。」とのこと。
えええ、苦情?全然うちの犬は吠えてなかったのに???時間を見ると朝の4時半。しかも外は雷鳴轟く土砂降りです。
「いや、何かの間違いでしょ。苦情なんて聞いてないし、上も隣も人がいないし、どういうことですか?」と聞いたところ、「いや、議論の余地はありません。あなた達はうるさいし、もうその部屋には別の人を割り当ててるので、すぐに部屋を空けるように。私はあなた達を追い出す権限があるのでね。」と強硬な姿勢を見せ始めました。そのうち、私のビザ(滞在許可証)を破り捨てることだってできるんだぞ、などといい始める始末。
私の頭が???で一杯になってるうちに妻が起きてきて、ちょっとしっかりしてよ、という感じで電話を替わりましたが、こっちも相手の言い分の理不尽さに振り回されている様子で、そのうちに向こうは「さっさと部屋空けないから、警察を呼んだ」と言い出したようです。
しばらくの言い合いが続いたのち、妻が「なんかこいつおかしいよ」と言いながら電話を渡してきたので私が出たところ、言うことがますます支離滅裂になってきました。さっきは「5分後に来い」とか言っていたはずが「今すぐ来い」になったり、いや準備の時間があるから5分くれというと、「OK」と言ったそばから「今すぐ事務所に来いって言っただろう。部屋を空けてない時点でおまえは犯罪者だ。SWATも呼んでるんだぞ」とか言ってきたり、向こうからFワードが出て「あんたは客にFワードを使うのか」と言い合いになったり、あげくには「○○○(ユダヤ教に関係するものらしいですが、よく聞き取れなかったです)を部屋に残して、モーテルの全員を侮辱しろ」だの言い出す始末で、もうこっちがおかしくなりそうでした。
ここの及んで「これは何かおかしい」と思い、妻が電話に出ている間にフロントデスクに急行。フロントの女性に「今、ホテルのマネージャーと名乗る人物から電話がかかってきてて、部屋から出て行けって言われてるんだけど」と言うと、案の定「は?」という反応が返ってきました。だって今私一人で深夜業務やってるので、誰も電話なんかしていませんけど、ということなので、その人を伴って部屋に飛んで帰りました。
部屋に戻ると、妻が怒り口調で電話に怒鳴ってます。どうやら電話の後ろにもう一人いたらしく(私が話したときも「Just say shut up!」とかいう声がしてました)、そっちに電話が替わって話が訳の分からない方向に行っていたようです。そこでホテルの女性が電話に出て、しばらく聞いていた後、「あんたは今、フロントデスクの人間と話してんだよ、このボケ、アホ!(超意訳です)」と怒鳴って電話を切ってくれました。
フロントの女性の話では、しょっちゅういたずら電話を掛けてくるやつがいるが、いつもはフロントに電話してきていて、部屋に直通電話をかけてきたのは初めてだ、との話でした。また、私たちの犬についても、初日の晩には吠えて苦情がきたけど、今日は昼も夜も静かだった、ということで、追い出したりしないから安心してね、と言ってくれました。それで私たちは安心したのですが、時間を見るともう5時半。こんなことに起こされて睡眠時間を1時間削られたのか、と思うと腹が煮えくり返って、思わずビールを一本あけてしまいました。どうしようもないやつは、どこにでもいるもんですね。
しかし、いくつかの状況(部屋への直通番号を知っている、私たちが犬を連れていることを知っていて、前の日に苦情があったことを知っている、そのホテルのペットポリシーの中身も知っている)から、もしかしたら内部の情報にアクセスがある人間(考えたくはないですが、従業員かも)の可能性も拭いきれないのも事実です。もう安モーテルなんて泊まるもんじゃないね、という教訓を得て、私たちは再び短い眠りにつきました。。。
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次の日は11時にチェックアウトなので10時に起き、急いで支度をして宿を出ました。早朝のゴタゴタの際に荷物をある程度まとめていたのが、役に立ったといえば役に立ったかもしれませんが、それはそれで腹が立ちます。もうちょっとポジティブに捉えるなら、英語で言い合いができるようになった自分をほめてもいいかな、とも思いますが。
昨日までの晴天がウソのような曇り空の下、また片道8時間の旅を経て家に帰りました。途中GPS(カーナビ)が固まって道を表示しなくなったり、山道で土砂降りに遭って文字通り目の前も見えなくなったり、家の近くまできたら溶けそうなぐらいの猛暑だったり、と楽しい帰り道でした。まあ最後でケチがついた感じですが、初ナイアガラ、初カナダ、と初体験満載の旅行で、実際にとても楽しかったです。
実は前回の記事で張り忘れていた画像がありましたので、ここでお見せしたいと思います。
CN Tower内部にあった、ヘラジカの置物。テレビ番組で見た記憶があるのですが、赤い詰襟の制服につば広の帽子、というのが、カナダらしい格好らしいです。
トロントで見つけた日本料理店「ウラワ」。よく、「Tokyo」とか「Shogun」とかいう(インチキくさい)日本料理店を見かけますが、ウラワは初めて見ました。でもニューヨークにも「タバタ(今は懐かしい日本のラーメン・中華料理店。オーナーは東京・田端で10年以上の経験あり)」とか「シンバシ(名前は新橋ですが、実は高級和食レストラン)」とかありますから、あながちインチキな店ではないのかもしれませんが。。。
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